大学へ通う人が増えた時代でも理学部系を選択する女性の数は、非常に少ないものでした。しかしその中でも薬学部だけは、何故か女性が多く受験し合格していました。戦前から薬学に関しては、女性の進出が認められていたことも、その要因だったと言われています。
女性の進出が可能だった薬学部は、医科大学とか薬学専門学校としての存在が、ほとんどでした。薬学部としての存在は、大学に通う生徒が増えた1970年台からと言われています。また大学などで薬学を学ぶ時、教職課程も修学することが出来、学校の先生になることが出来たことも、女性が多く受験するようになったとも考えられます。
その名残りはが現在にも引き継がれる傾向にあり、薬学部等では女性が40%以上の割合を占めるに到っています。男女平等と言われる時代ですが、理系の学生の割合では20%台となっており、薬学部だけが突出していると言われます。
この女性が多いことが、薬剤師の存在を若干やっかいなものにもなっているようです。
働く女性が増えた時代ですが、結婚を機会として退職する人がまだまだ多いと言われます。更には、子供出来たことでの産休や、その後の子育てと言うことから、仕事を離れる機会が長くなることもあり、産休で済ますことなく退職をされる人もまだまだいることになります。
この一度、産休から子育てと言うことで、職を離れてしまうことで、復職を希望する人が少なくなっているのが現状です。その理由として、休んでいる間に医療の技術が進歩し、薬に対する観点も変わって来ていることがあります。
再度勉強して覚えるには、時間もかかることが考えられ、二の足を踏むと言う人も多くなっています。また、家庭の事情もあり正社員として働くには、無理があると考える人もいるのでしょう。
高齢化社会でもあり、調剤薬局やドラッグストアの展開は止みそうにありません。相変わらず、薬剤師の募集が常にあると言う状態が続いている中、アルバイトとして働く女性が多くなりました。アルバイトと言うことで、自身が希望する時間ないでの仕事が出来ることになり、早朝からの出勤や遅くまで働く必要もなくなります。
子供を保育所に送り、出社することも可能であり、夕方4時頃に退社することも可能と言うのが、アルバイトの良さと言えることになります。時給単価が良いこともあり、働く時間が少なくとも良い収入を得ることが出来るようになることも、考えられます。
また休暇を取った後でも、仕事の量を減らすことから社員からバイトに変更すると言う人も少なからずいると言われています。