日本には数多くの薬の専門家がいますが、その中で特定の条件を満たした人は、専門薬剤師になることができます。では、どのような条件を満たしたらなれるのか、具体的にどういったメリットがあるのかといったことを解説していきます。
専門薬剤師は複数の分野に分かれていて、何を専門とするかに合わせて選択する形です。基本的には学会や団体から認定を受けることで、なることができます。そして、学会と団体によって、何を専門とするのかが異なります。
医療分野で使用する薬を専門とする場合もあれば、ガンやHIVなど特定の病気を専門にしているところもあります。さらに、メンタルケアや禁煙などを専門にすることも可能で、薬に関することという基本は共通ですが、分野は非常に幅広いです。
原則的には、国家資格保有者が自らのスキルやキャリアをアップさせるために専門分野を決めるので、どの分野を選んでも問題はありません。特化したい分野がないため、専門職にならないという選択肢もあります。
専門分野に特化するためには、まず認定薬剤師になる場合が多いです。基本的には、専門の方は試験に合格する必要があるのに対して、認定は研修を受けて指定された単位を取得するだけで良いです。そのため、難易度としては認定の方が低めです。
そして、専門と認定で、分野が共通していることは珍しくありません。したがって、まずは難易度の低い認定になった後、試験を受けて専門にステップアップするパターンが多いです。
ただ、専門と認定の難易度がほぼ同等という場合もあり、認定の方が必ずしも難易度が低いとは限りません。さらに、認定には、専門にはない分野を取り扱っていることがあります。
試験に合格して、特定の分野に特化しているということが認められると、様々なメリットがあります。まず薬の専門家として、必要とされることが多いです。専門としている分野での研究に、誘われることもあるかもしれません。
また、より高い医療ケアを行っている機関から必要とされる可能性もあります。そして、基本的には代わりがあまりいない存在なので、収入が高くなりやすいです。さらに、豊富な知識を持っている専門家として、他の人のサポートや指導を行うポジションになることも不可能ではありません。
そのように、活躍できる場面が多いのもメリットと言えるでしょう。