病気やけがを放置すると日常生活に支障をきたすので、自然治癒に時間がかかるのであれば迷わずに病院に行くのが先決です。病院には病気やけがに対する知識を持ったスペシャリストの医師がいるため、原因を特定できればすぐに最善な治療をすることで回復が見込めます。そんな病院による治療において欠かせないのが、早急な回復を促す薬剤の存在です。その薬剤を取扱いにおいて、病院側における欠かせない人材といえば薬剤師です。
薬剤師は病院において施設内での専門部署もしくは施設外の特設場に設置された薬局において、病院を受診した患者ごとに薬を処方し渡すのが仕事です。薬を渡す際には、原因を特定した医師から効果が期待できる薬の情報が薬局に届けられ、数ある薬の中から指令通りの薬を用意して患者に渡します。
患者に医師からの指令通りに薬を渡すのが仕事ですが、それ以上に重要な役割となるのが、薬ごとの体に与える副作用についての情報を患者に伝えることです。」薬を飲むことで病気やけがの早期完治に役に立つのは事実ですが、その薬の中に含まれている薬効成分の中には人体に対してよくない影響を与えるものも存在します。
例えば風邪薬を飲むことによって、のどと鼻の炎症と頭痛を抑えるので症状が緩和されるので楽になります。しかし炎症を鎮めるために使うのが抗ヒスタミン剤などの神経活動を抑制する成分であり、炎症や頭痛は神経が過敏に反応することで起きる症状です。
これを薬の効果で鎮めることで楽になるわけですが、神経を抑えるということは脳の機能を著しく低下させることを意味します、脳の活動の低下は集中力の欠如や強い睡魔に襲われてしまうことになります。このように薬には副作用があるだけでなく、服用方法を間違えると効果が発揮できない場合もあるので適切な情報を提示する必要があるわけです。
基本的に就職先として選ぶためには、重要な知識を持つことを証明する国家資格を持つ必要があるため厳格な試験を合格する必要があります。中学卒業後の進路で、高校生活を医療関連技術を学ぶ学校に行きそこで薬剤に関する知識を勉強してから資格試験を受けて合格をするというのが通常の路線です。
しかし学校に通わなかった人でも、就職先として選べるように専門学校で薬剤に関する知識を学ぶことができます。専門学校で学びつつ、実際の病院で実務経験を積むことで就職できるようになっています。
医療現場にとって欠かせない薬剤師ですが、この仕事にもキャリアアップは存在します。キャリアアップをするためには国家資格を得た後に、実際に病院勤務を5年以上の経験と知識を有したうえで昇格をすることによってできます。
キャリアアップの内容としては、実際の病院の治療行為に携わることです。わかりやすい例としては、薬を健常者に投与して観察をする治験です。先に言ったとおりに薬には副作用があるので、新しい薬ができた時にはどんな症状が出るのか確認しないといけないです。
そこで薬の知識を持つ人材が、薬の投与実験にかかわることで副作用の情報をまとめるだけでなく実際に症状が出たときに適切な対処をすることで安全に薬の開発の手助けができるようになります。