いろんな医療の専門家が、一つのチームを組んで治療に取り組む際に、薬剤の専門家として参加することは、薬剤師の重要な仕事の一つになっています。遣り甲斐を感じられる仕事なので、チーム医療についての基礎的なことを知っておくことは、キャリアを考えるうえで重要な意味を持ちます。基礎的なことを知れば、チーム医療に興味が湧いてくる人も多いかもしれません。
チーム医療とは、一人の患者に対して、医療における各分野の専門家が専門分野について責任をもち、相互に連携して行う医療の形式です。日進月歩で高度化する医療に対応するために、担当分野の細分化と各専門家の連携には大きな意味があります。
患者にとっては、個別の症状に応じた高度な医療を受けることができる優れたシステムとして機能します。今後も需要が伸びることが期待されるシステムとして注目されています。
チーム医療では、各分野の専門家が専門分野について治療に責任を持ちます。その結果、効率的な治療が実現できて早期の回復が見込めます。また、早期発見にも繋がり、重症化リスクを低減する効果もあります。患者は各分野において、専門家から細かなアドバイスを受けることができるので、生活の質の向上に繋げることも可能です。
各専門家が専門分野についてのみ個別に責任を持つのではなく、連携して一つのチームを構成している点が特徴です。専門家同士の情報共有も行われるので、各専門家の視点による多角的な評価により患者に合った的確な医療の提供が可能になっています。
チーム医療の効果が高いことに疑いを持つ人はいません。今後も期待されるシステムであることは間違いないですが、気を付けておかなければいけない課題もあります。専門家が連携することにより、時には分野の垣根を越えることがあります。
厳格に専門領域を守ると、一つのチームとしての効果が発揮できなくなります。一方で、専門領域を曖昧に解釈してしまうと、領域外に干渉することになってしまいます。連携によって増える業務もあるため、余計な負担が増えると感じてしまう人もいるのが実情です。
まだまだ発展途上にある面も多く含むシステムなので、今後参加する人にとっては安定したシステムの構築に参加できるという遣り甲斐も期待できます。