病気やけがをしたときに、そのままの状態でいると症状が進行し日常生活に支障をきたしてしまいます。そこで病気やけがの進行を止めるために、体の不具合が起きた時に行くのが病院です。この病院における治療の流れとしては、患者が不具合の状態を伝えることで医師は病気やけがをこれまでの症例を参考に特定します。原因が特定できたら、その症状を抑えるために処置を施します。そして処置を施した後に、病気やけがの早期完治を目指すためには薬を使うという流れです。この薬を使うという部分において、病院側にとって重要な人材が薬剤師です。
薬剤師とは、医師の診断の下で特定された病気やけがに適応する薬を患者に渡すのが仕事です。病院による治療は症例で培った経験をもとに組み立てるやり方であり、その治療によって治った場合には別の患者にも利用ができます。
それは薬も同様であり、同じような症例で悩んでいるのであればこれまでに同じ症例になって治った人と同じ薬を服用することで完治が望めるのです。そこで医師はこれまでの症例から培った病気やけがをもとに、これまでの患者で使っていた薬の情報をまとめます。
そして同じ症例の患者が来たら、その患者が使っていた薬と同じ効果のある薬を処方しそれを渡すのが仕事です。
医師からの指令をもとに薬を渡すのが仕事ですが、もう一つ重要なのがこれから使うことになる処方した薬の使用方法を伝えることです。薬は確かに病気やけがを治すのに役立ちますが、それは正しい使い方をした場合での話になります。
もし薬の使い方を間違えてしまった場合には、病気やけがを治すのではなく逆に害を及ぼす結果にもなりかねないリスクがあります。薬の専門知識を持っていない患者に分かりやすいように説明し、薬を服用することで起きるリスクを最小限にするというのが最大の役目です。
この仕事に就くためには専門学校で習った後の国家試験を合格することで、初めて就職先として選べる専門性の高い職業の一つです。この仕事を目指すにあたり、一番気になるのが給料と地位が上がるキャリアアップの状態がどうなっているかになります。
実勤務年数が10年がたつと、薬を渡す場所から実際の医療現場での仕事に移ることになるのです。医療現場に入ることで、入院患者に対して最適な薬を処方し重症レベルの病気やけがの治療を行います。
そのほかに新しい新薬ができた時の安全性を確認するために、研究に賛同した治験者のために副作用が出た時の状態を緩和するための処置を行うというのがキャリアアップです。