転職する際には、自分に合った転職先を見つけることが大切です。自分に合っているか否かを判断するために必要なのが自己分析です。薬剤師としての自分を理解していない状況で転職活動を進めても、期待するような結果に辿り着くのは難しいです。正しい自己分析をするためには、三つのことを整理することが大切になります。
将来的に、どのような薬剤師になりたいのかを具体的に考える作業は、自己分析において欠くことのできない作業です。転職を検討し始めた時期に、薬剤師を志したころに描いた理想を、もう一度振り返ってみるのも大切なことです。
その一方で、新卒での就活とは違って、転職の場合は社会人としての経験があります。将来の夢や理想も、現実的に描けるようになっている人が多いです。かつての抽象的な理想と、現在の経験を踏まえた現実的な理想とを組み合わせて考えると、新たな目指すべき理想が見つかるかもしれません。
自分ができることを整理することは、自己分析において非常に重要です。転職の場合は経験を通して身につけたものがあります。それらを整理することで、自分にできることが見えてきます。専門的なことに限って考える必要はありません。
仕事は専門的なことができれば完璧に熟せるというわけではないからです。例えば、患者さんとの接し方で褒められることが多い人なら、接客を自分のできることに含めることができます。同僚や上司あるいは後輩や部下との人間関係も、上手くやれているか否かは考えるべきことです。
取得を目指している資格などは、転職時において取得できているかどうかを冷静に判断する必要があります。
具体的な理想を描けたら、そこに辿り着くために必要なことを考えます。そして、そこから既に出来るようになっている事を引いて、残った部分が今やらなければいけないことです。新しい職場で、それに取り組む計画の場合は、それが可能になる職場を見つけなければいけません。
そして見つかった職場こそが、転職先として選ぶべき職場です。今やらなければいけないことの中に、転職しなくても出来る事が含まれている場合は、それをやってから転職をした方が効率的です。新しい職場に求めることを絞り込むことで、条件を満たした職場を見つけやすくなります。
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