ハッシーの薬剤師のアルバイト大百科

2024年04月14日

種類によって違いがあるエタノールの特徴

薬局で働いている薬剤師は、エタノールを利用客に販売することもあります。エタノールはいくつかの種類があるので、それぞれのエタノールの種類について詳しく知っておいた方が、エタノールを販売する時に有利です。利用客からエタノールのことで質問を受けた時にも正しく教えることができます。この記事では、薬局でも販売されているエタノールの種類について解説します。

水分がほとんど含まれていない無水のエタノール

市販されているエタノールは、含まれているアルコールの割合によって特徴が異なります。そのために薬局でエタノールを販売している薬剤師も、利用客の使用目的に合わせて最適なアルコール濃度のエタノールをすすめる必要があります。

アルコールが多く非常に含まれているのは無水エタノールです。無水のエタノールには水分はほとんど含まれていません。そのために、純粋なエタノールが必要な場合によく使われています。無水のエタノールは、工業製品を消毒する時などに使われることが多くあります。

特に水がかかると内部の精密機械が故障してしまう工業製品は、水を使って汚れを拭き取ることができないので、無水のエタノールを使って表面をきれいにすることが多いです。

水分が多めに含まれているエタノール

エタノールの中には、無水のエタノールよりも多くの水分が含まれている製品もあります。こうした種類の製品は水分の割合が高いことにより、無水のエタノールよりも瞬間的な殺菌力が劣ることが特徴です。

ですが水分が多く含まれるエタノールは、人の体を殺菌するために使用されることが多いです。水分が多めのエタノールが殺菌のために使われているのは、無水のエタノールは入っている容器の外に出すと、短時間で蒸発してしまうことが多いからです。

蒸発するまでの時間が短いと十分に殺菌ができなくなるので、殺菌用には向いていません。水が多めに含まれているエタノールはその分蒸発するまでに時間がかかるので、手につけた後もしっかりと殺菌できます。

濃度を自分で変えることができる無水のエタノール

薬剤師は複数の目的でエタノールを薬局で購入したい利用客に、無水のエタノールをすすめることもできます。いろいろな目的のためにエタノールを使う時に無水のものが使いやすいのは、使用する目的に合わせてエタノールの濃度を自分で変えることができるからです。

殺菌のために使いたい時には精製した水を混ぜて使うこともできます。


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