就職活動で他の就活生との競争に勝ち抜くためには、セールスポイントをアピールすることが有効です。有資格者だけを対象にした薬剤師の求人においても例外ではなく、希望者が多い場合は何らかのセールスポイントが必要になります。他人にアピールできるほどのものは持っていないと感じている人も心配無用です。セールスポイントがないと感じるのは、見つけ出せていないだけです。いくつかの過程を経ることで必ず見つけることができます。
セールスポイント探しは自己分析から始めます。自己分析は経験のない人には難しく感じるかもしれませんが、手順を知れば簡単です。先ずは、子供のころから現在に至るまでをなるべく詳しく時系列でまとめていきます。
次に、各段階で記憶に残っている出来事を加えて、そこに喜びや悲しみなどの心の動きや感想を足していきます。これだけで自分がどんな人生を生きてきて、何を経験して何を考えたのかが分かります。
自ずと薬剤師を目指した理由も明確になり、人に伝えるべき自分の特徴が見えてきます。
自己分析が終われば、他人に自分を分析してもらう他己分析に移ります。自己分析で得た主観的な評価に、他己分析で得られる客観的な評価を加える作業をします。他人からみた自分は、自分自身の評価とは大きな違いがある場合があります。
漠然とした質問ではなく、共有した時間に関する具体的な質問をします。自分では気づくことのできない特徴が含まれていることが多く、自分を知る機会にもなります。他の人からの評価は、接する相手が感じている自分なので面接官にも自信をもって伝えられます。
自己分析と他己分析を通して見つかったのは、セールスポイントではなくウィークポイントばかりということもあります。心が折れてしまう人がいるかもしれませんが、落ち込む必要はありません。ウィークポイントの中には必ずセールスポイントがあります。
長所と短所は表裏一体で、考え方を変えればウィークポイントがセールスポイントになります。面接官の気に入るようなことを並べるよりも、正直に話すことでセールスポイントとして評価されることがあります。
少なくとも、多くのウィークポイントを見つけられるほど自分と正直に向き合えるところはセールスポイントになります。