近年は、本やドラマの影響を受けて薬剤師を目指す方も増えました。実際に、子供がなりたい職業ランキング1位とまではいきませんが、上位の方に名が挙がる職業でもあります。では、他にはどんな理由があってその職業を目指したのでしょうか。ここでは目指したきっかけを紹介していきます。
薬剤師を目指すきっかけは人それぞれですが、やはり自分や身内が世話になったという方は多いです。病気やケガで辛い時に病状や症状の説明をしてくれたり、処方された薬がどのように効果を発揮するのかを丁寧に教えてくれたりと、患者が不安に思っていることに対して明確に答えて安心を与える姿に憧れた、という声も聞かれます。
他にも医師や看護師には聞きづらいことを聞くことができた、薬だけではなく自分の症状のことまで親身になって寄り添ってくれた、など、優しさや丁寧さに触れたことが目指すきっかけとなった人がたくさんいます。
また、国家資格を有する職業ですので就職に強く、安定した仕事だから、というのがきっかけだという方も多いです。6年間の医学部での勉強や国家試験など、簡単になれるものではない職業ですが、一度資格を得ればライフスタイルの変化などで一定期間のブランクがあっても復職しやすく、パート勤務や時短など働き方が選べるのも魅力的です。
他には家族がその職業に従事していたから、というケースもあり、身近で見ていて影響を受けたり憧れを抱いたり、自然に選ぶようになった、と言う方もいます。
それ以外の意見では、肉体労働ではないから、というのもあり、薬に興味を抱いた、仕事と家庭の両立がしやすいから、という意見もあります。実際は働く場所によっては忙しく動き回ることも少なくはなく、調剤や服薬指導以外の業務を任されることもありますので、体力的には楽、という訳ではありませんが、重い荷物を持つ業務などはないので比較的体を酷使せずには済みます。
また、薬がどのように人体に影響を及ぼして痛みを除いたり病気を治したりするのか、化学的に興味があり学びたくなったという人も存在します。そして、前述したようにライフスタイルに合わせて働くことができる点は、仕事も家庭も両方きちんとこなしたい方にとってはメリットも多いでしょう。
ですが、意外と多かったのは目指すきっかけは特にない、という意見でした。学生時代に自分の進路先に悩んでいる時に先生に勧められた、なんとなく薬学部に入った、という方もいて、逆に他の部に行くことができなかったから薬学部を選んだ、という方もいます。共通するのは理系に強く、化学は特に得意で成績が優秀だったという点で、そのままなんとなく自然に薬剤師を選んだ方も多数存在します。