医療従事者としてコスト意識を持って商品の流れなどを考えるのは大切です。視野を広めることによって、様々な部門に関する知識を深めることも可能です。こうした経験は違う部門に行った時や転職した時に活かすこともできます。幅広い視点を持ちつつさまざまな可能性を考えて、多様な展開を想定できる能力を伸ばしていくのは大切です。
薬剤師は医薬品の専門家ですので、医薬品が流通していく過程で様々な形で関わります。調剤薬局で薬を手渡すという形であったり、卸売薬品会社で病院や薬局に薬を販売するという形で関わったりもします。
製薬会社では薬の製作に関わったり、薬の説明を病院関係者に行うことに関係したりもします。薬が流通していくには各過程でコストがかかります。どのような理由でコストがかかるかなどをしておくのも大切です。
物流の重要性は増していて、物流コストを抑えることがビジネスにおいて競争を高めることにつながります。調剤薬局の経営においても物流コストの把握と、コスト削減による経営効率の向上が重要となっています。
医薬品卸売会社の物流の捉え方も変化していて、自社倉庫などをうまく活用してコストなどを抑えています。医薬品の仕入れには品質管理が必須となっています。信頼性の高い薬品を提供するには、品質管理を何よりも重視する必要もあります。
品質の管理を十分に行ってこそのコスト削減となります。コストが経営に与える影響大きいので、薬剤師として調剤薬局勤務をしている時もコストの変化要因には注意しておく必要があります。
薬剤師として調剤薬局の仕入れ業務に関わる際には、処方箋の傾向の変化を考えるのも大切です。かかりつけ薬局への推進が行われている中で、調剤薬局が取り扱う処方箋の傾向が大きく変わることもあります。
処方箋の傾向が変わるということは、取り扱う薬品の傾向も変わることを意味します。経営効率を高める上では在庫回転率を適切に保つ必要ありますが、在庫を切らしてはいけない薬品なども存在もあります。処方箋の傾向は変わったら、切らしてはいけない薬品の種類が増えるかどうかなどの確認が重要です。
在庫を適切に保ちながらうまく在庫回転率をコントロールすることが、経営におけるコスト意識を持つ上で大切です。