どんな仕事にも忙しさの時期というものには、どうしてもばらつきが出てきます。そのため、忙しい時には臨時の人手を雇って対応することもありますが、これは医療面という特殊な分野においても当てはまるといえます。
薬剤師の資格を持つ人の男女の割合は、7:3で圧倒的に女性が多くなっています。女性が多いということは、結婚や妊娠、子育てなどで職場を離れる人が多いことを意味しますので、常にフルタイム勤務で仕事ができるのが確実なのは、男性の3割ということになります。
残りの7割は、女性がどのような状況に置かれているかによって、大きく労働人口が変わってくるのが特徴ともいえるでしょう。需要と供給のバランスからいくとまだまだ需要が多く、供給が足りていないと言われる中にあって特に人材の確保が大いに困難とされるゆえんです。
そのため、繁忙期に短期間だけ働いてくれるだけでもいいというところも増えています。
商売でいうと書き入れ時ということになりますが、病院や調剤薬局にも繁忙期というものがあります。それは、本格的な冬に入り、風邪をひく人や胃腸炎を起こす人、さらにはインフルエンザの流行も繁忙期を生み出す要因となります。
特に子供やお年寄りは、抵抗力が弱いだけに学校や介護施設などに似たような条件の人が多く集まると、瞬く間に感染、そして拡大してしまうことがあります。そうなると、医療機関は混雑し、薬を処方する調剤薬局も込み合います。
冬の間だけという条件でもいいから、第一線から離れていた女性薬剤師にアルバイトで復帰してほしいという需要が生まれるには、こうした繁忙期が訪れるという特徴が医療機関にあるためです。
冬の間だけの短期のアルバイトは、猫の手も借りたいくらいの忙しさというときですから、大いに役に立つことができます。ただし、繁忙期となれば、まさに調剤の場は戦場さながらの忙しさになってしまうことも多く、どこに何があるのか聞きづらいために却ってストレスが溜まるという人もいるかもしれません。
そんな人は、毎年同じところに助っ人としてアルバイトに行くのがオススメです。最初のうちは戸惑っても、徐々にまた思い出して作業を進めていけるようになるでしょう。
毎年、定期的に同じ人に来てもらえたら、助けてもらう調剤薬局側も安心していられることから、歓迎してもらえるのではないでしょうか。