ハサミやペンなどの文房具は子供の頃から身近にあるアイテムですが、社会人になると業務上でもプライベートでも一般的にはあまり使わなくなります。しかし、職業柄使用するケースは少なくなく、薬剤師もその中の一つに含まれる職業です。
薬剤師は看護師などの他の医療従事者と同じく、意外と業務中に文房具を使用します。例えばハサミを常備していれば薬のシートを切り離すなどの作業を行うのに効率的で、荷物などが届き、開封をする際にも役に立ちます。
なお、一番よく使用されているのはメモ帳です。ポケットに入るくらいの小さなメモ帳を愛用している方が多く、忘れないように知識を書き込むことが目的ですが、医療従事者としての業務を滞りなく進めるために、見返しては学び直す方もたくさんいます。
業務上薬の名前や効果や作用、事務作業を行う上での業務のやり方など覚えることが多いので、必然的にメモに取ることが習慣になっている、という風潮を見て取ることができます。
なお、メモを取る、という行動に関してはスマホのメモ帳機能でもできるのではないか、そう思う方もいます。ですが、スマホのメモ帳は相当慣れていないとサクサクと書き込むことは不可能で、膨大な情報を前にすると手書きで書いた方が早くて覚えやすいです。
また、メモを取る時にずっとスマホをいじっていると、たとえそれが業務を覚えようと一生懸命メモ書きをしていたとしても、はたから見ればただスマホを操作しているようにも見えます。それは社会人としても薬剤師としても見栄えの良いものではなく、もしも患者さんがその様子を目撃したらあまり良い印象を受けることはありません。
ですが、メモ帳に向かって必死に何かを書き込んでいる姿は見ている人に真剣さや真面目さを印象付け、患者側も信頼感を抱くことができます。
そして、メモ帳は様々な大きさや形のものが販売されていますが、ルーズリーフ型のメモ帳は書き込む時も広げて確認をする時にもバランスが良く、使用しやすいので人気が高いです。
人によっては重要な部分はペンの色を変えたり、順序だてて記載するなど様々な工夫がこらされており、自分が見て分かりやすく覚えやすいようにメモ帳にはびっしりと専門的な内容が書き込まれています。また、すぐにメモ書きができて見返せるようにメモ帳はポケットの中が定位置で、ほとんどの人が自分以外の人に中身を見られることを嫌がります。
社会人になっても文房具と縁のある職業ですが、メモ帳やペンなどを自分の好きなキャラクターのグッズにすれば業務上の癒しにもなり、仕事もはかどるかもしれません。