電子処方箋を医療現場に導入する事で、偽造防止対策になったり、業務が効率化されたり、コスト削減が出来たりする等のメリットがあります。その一方で処方箋を電子化するデメリットもいくつかあるので、詳しく見ていきましょう。
せっかく電子処方箋のシステムを導入しても、医師や薬剤師が自由に使えるようになるにはある程度時間がかかるというのがデメリットです。また患者も自由に処方箋を見る事が出来るようになりますが、この電子処方箋というシステムを知らないという人もまだまだ多く、いちいち医師や薬剤師が説明しなければならず、かえって無駄な時間がかかってしまうというのもデメリットです。
さらにコストがかかるというのもデメリットの1つに挙げられます。このシステムを構築するにはパソコンを設定したり、ソフトをインストールする等しなければなりません。そして定期的にメンテナンスもしなければならず手間もかかるとの理由から、まだまだ導入に踏みきれない病院や薬局も少なくないです。
このように非常にメリットも多い電子処方箋ですが、医療機関での導入が遅れている為、患者が利用したくても出来ないというケースも少なくありません。
電子処方箋はパソコンやスマートフォンで見る事が出来るので非常に便利です。しかしパソコンやスマートフォン等電子機器の操作が苦手な人にとっては、チェックするのにも一苦労です。特に年配の人はパソコンに慣れていない人が多く、患者にしても医師にしても上手く使いこなせない可能性があるというのはデメリットです。
そういう場合は周りの人がフォローするなりしてあげましょう。
電子処方箋を導入する事で、患者の病歴や、服用している薬等個人情報が漏洩してしまう可能性があるというのもデメリットです。特に病気に関してのデータはプライバシーの中でもかなり重要な情報なので、心配する人は少なくありません。
確かに電子処方箋は、パソコンやスマートフォンからもデータ管理する事が出来て非常に便利です。しかしウイルスや不正アクセス等によって、個人情報が洩れる恐れもあります。紙であれば、ファイルにして棚に鍵をかける等して保管しておけば、情報漏洩する可能性はかなり低いです。
ところが電子データにすると、どこからでも情報をチェック出来る為、流出の可能性も高くなります。その為対策としてセキュリティソフトをダウンロードする等の対策が必要です。