働くうえで多くの方が気になるポイントの1つが、期待できる収入です。では薬剤師は、どのくらいの収入が期待できる職業なのでしょうか。期待できる収入だけではなく、年収アップのためのポイントについても合わせて考えてみましょう。
職場や働き方などの条件によって差があるものの、薬剤師は平均年収で600万円近くが期待できる職業です。また平均年収で考えると男性のほうが多い傾向がありますが、働いている方の全体を見ると女性が働いている割合が高い職業の1つです。
平均年収で差が出る理由には、女性は子育てのための時短勤務などを選択する方も多くいるため、年収が男性より低いというポイントがあげられます。逆に言えば、女性であっても男性と同じように安定して稼ぐチャンスがある職業と考えることが可能です。
そして経験を積んでいくことで、平均年収も上がっていく傾向があります。責任のある仕事を任せられるようになることで、給料という形で反映されるという点も押さえておきましょう。
同じ職種で働くのであれば、地方よりも大都市のほうが多く稼ぐチャンスがあると思っている方もいるでしょう。しかし薬剤師の場合、都市部から少し離れた郊外のほうが平均年収が高い傾向が見られます。
そのため住む場所にこだわりがなく少しでも収入を増やしたいと考えているのであれば、都市部ではなく郊外で働くことを視野に入れるのも1つの手です。日本全国各地にドラッグストアや薬局があるので、実家の側など通勤時間が短い場所で働くチャンスも多くあります。
自分に合った環境で働けるようにしましょう。
年収アップを目指すうえで注意が必要なポイントの1つが、自分が将来的にどのような働き方をしたいか考えていくことです。例えばドラッグストアや調剤薬局で働きながら年収アップを目指したいのか、病院勤務で実務経験を積みながら上を目指したいのかといった違いによって年収アップの方法は変わってきます。
自分が働きたい方向性が見えてきたら、働きたい分野の中でどうしたらキャリアアップや年収アップにつなげられるか検討しやすくなります。基本的には、目指したい分野をきわめて薬のスペシャリストを目指すのが無難です。
関連する資格の取得などを通して実績が認められれば、年収アップにもつながるかもしれません。