薬剤の知識をフル活用する者にとっては、やはり作り手として活動したいものではないでしょうか。製薬会社という産業ビジョンについて考える者もいるはずです。しかし、現実問題として浮き彫りになるのは、日本の高齢者の存在ではないでしょうか。
日本には製薬企業が数しれずありますが、団体というのが製薬協になります。今後の医薬品産業の発展を見据える場所になるでしょう。近年では、医療のフィールドでもグローバル化が謳われています。このフィールドですでに未来を見据えるビジョンが公表されているようです。
例えば、先進創薬で次世代の医療を引っ張っていくということもあるでしょう。海外版に負けないように、新しい薬の開発は日本の産業の成長には重要性があります。しかも、世界80億人という壮大な人へ医薬品を届けることも描かれています。
しかし、世界に目を向けるよりは、高齢化社会の真っ只中ですから、薬剤求人には訪問診療に関連する情報が増加していることを忘れてはならないでしょう。
今や、個人病院をはじめ、ドラッグストアでも訪問サービスを展開しています。訪問診療医と連携をとる施設も続々と増えています。老人ホームなどの介護施設はもちろん、そうした高齢者向け介護サービス付きの賃貸マンションなどにも薬剤師を向かわせることもあります。
グローバルビジネスに目を向けるより先に、日本の高齢者への薬剤ビジネスが優先されるべきでしょう。薬剤ビジネスは薬でなくサービスであってもよいでしょう。ただ単に薬を届けるのではないプラスαのサービスで利益をあげるのも必要になるかもしれません。
これからの医療では、すでに発症した疾患の治療だけでなく、疾患発症前における携わりを大事にすべきです。普段からの会話の中には、疾患に繋がる要素が含まれている場合もあります。
塩分濃度が高い食事をするなどの話しからは、高血圧予防を促すアドバイスができるでしょう。薬でなく、副作用の少ないサプリメントを勧めることができるはずです。治療開始後の効果を考えるのも医師より薬剤師です。それだけ、薬については医師より豊富に知識を持っているからで、処方箋に違和感を感じれば、医師に量、内容の指摘ができます。
より安全性に配慮ができるワケです。高齢者向けのビジネスによる成果をデータ化していけば、高齢者が薬のみならず、何を必要にするかが見えてきます。例えば、お喋り好きなら、飴やお茶を用意したいでしょうから、健康成分を含む漢方茶などを調合できるでしょう。