ハッシーの薬剤師のアルバイト大百科

2021年06月08日

薬のスペシャリストとして病院に勤めます

病院では医師・看護師・作業療法士・理学療法士などが連携して患者さんの治療をしています。薬剤師も例外ではありません。薬のスペシャリストとして関わりつつ、チーム医療の一員でもあります。医療現場の最前線で適切な対応が求められるでしょう。

調剤だけでなく専用機器を管理する業務もある

病院や診療所は薬剤師の勤務先の一つです。病院で診察を受けた患者さんに沿った院内処方箋を処方します。入院病棟の患者さんに調剤するのは代表的な業務といえるでしょう。調剤薬局よりも扱う薬の数が多くなります。

錠剤・散剤・軟膏だけでなく注射薬なども多くの種類を扱います。既存の医療用医薬品だけでなく、院内製剤を処方するケースもあるでしょう。病院では薬剤だけでなく専門の医療機器もあります。

調剤棚・分包機や抗がん剤調剤用の安全キャビネットなど特殊な設備の管理も行います。

様々な薬の調剤業務が主な業務となります

調剤業務では医師がコンピューターに情報を入力することで院内処方箋が届きます。処方箋に従い調剤します。記載事項の不備がないかもきちんと確認します。薬の用法用量・重複投与・相互作用などを鑑査し、疑問点があれば医師に疑義照会してもらいます。

年間疑義照会処方枚数は病院では年間2000万枚以上となっています。薬学の能力が発揮できる大きな業務です。その後は、調剤された薬を違う薬剤師が鑑査した後に患者さんに渡します。外来患者には説明を行い、入院患者には与薬カートにセットして看護師を通し患者さんに届きます。

内服薬だけでなく注射薬の調剤も大事な業務です。即効性が高く、点滴であれば水分や栄養をすぐ補給できます。注射薬は血管中に薬剤が入るので場合によっては、静脈炎などの副作用のリスクがあります。調剤の際はより注意深い対応が求められます。

患者さんの症状は刻々と変化するため、それに応じて処方内容も細かく調整します。一人ひとりに合わせて慎重な調剤をすることが業務です。現在は、注射薬の調剤は機械化されています。コンピューターに薬品を入力すると配合禁忌や相互作用がチェックされます。調剤は「アンプルピッカー」という機器によって自動で行われます。自動化により調剤の負担が軽減されつつあります。

入院している患者さんをサポートします

入院中の患者さんへも服薬指導を行います。病室を訪問し、服用している薬や外用剤などを丁寧に説明します。処方された薬の用法用量・効用・注意点・副作用を伝え、悩みや不安があれば対応します。また、患者さんのカルテ・薬歴を確認して相互作用の有無などを入念にチェックします。

医師や看護師と連携し治療方法を提案することになるでしょう。服用している市販薬もきちんと確認し、アレルギー歴や副作用歴を把握するのも大事な業務です。服用状況などは医師や看護師などと共有します。

患者さんが退院する時も、適切な薬による治療を続ける場合があります。飲み方や副作用など対処法を細かくご家族にも説明します。患者さんが回復するまでしっかりサポートすることになるでしょう。必要があればかかりつけ医師・薬局にお薬手帳の情報を共有します。


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