女性の薬剤師が転職をした後にしっかりと子育てをするためには、産休をはじめとした長期の休暇が取りやすい環境が整っている職場を勤務先に選ぶことが何よりも大切です。また、職場ごとに長期休暇の取得率や、職場復帰までの流れに違いが見られるため、就職活動を通じて複数の職場の事情を比較することが肝心です。
若手の女性スタッフが活躍している職場を探そう
数ある調剤薬局や病棟の中でも、若手の女性スタッフが多く活躍している職場は、求職中の薬剤師にとって魅力的なところとして位置づけられることがあります。特に、出産や子育てを経て職場復帰を果たしたスタッフの割合が大きい職場については、様々な医療分野の求人情報誌やサイトなどで取り上げられるようになっています。
そうした中、自分に合った職場を見極めるうえで、実際に長期休暇を取得したことがある人に話を聞いたり、いくつかの医療現場や調剤薬局などの就職説明会に参加をしたりすることがおすすめです。また、慢性的に人手が足りていない職場では、長期休暇が取りにくかったり、すぐに職場復帰を求められたりすることもあるため注意が必要です。
職場復帰に向けたプログラムがある職場おすすめ
産休中のスタッフを対象に職場復帰に向けたプログラムを用意している職場は、キャリアアップを希望する薬剤師の間で関心が集まっています。最近では、職場復帰のタイミングを自分で選択できたり、復帰後に体力的な面で負担が少ない業務を担当できたりする職場の数も増加しています。
そのため、将来にわたって同じ現場でキャリアを積みたい人は、女性スタッフの平均勤続年数が長いところや、子育て中のスタッフの割合が大きいところを勤務先の候補に入れることがポイントです。その他、職場復帰に向けたプログラムの内容については、職場によってインターネット上で求職者向けて公開しているところもあるため、就職活動中に情報収集をしてみるのも良いでしょう。
自分に合った雇用形態を選べる医療現場を見つけよう
医療現場によっては、産休明けのスタッフを対象にフルタイムだけでなく非常勤やパートなどの雇用形態を選べるようにしているところも多くあります。そのため、育児や家事などに負担を掛けたくないという人は、それぞれの医療現場の雇用形態について詳しく調べておくことがおすすめです。
また、最近では雇用形態にかかわらず高額な手当てを支給している職場も少なくないため、妥協せずに職場探しをすることが肝心です。