薬剤に関して、医師よりもさらに詳しい人材であり、医療機関には必要な人材です。それだけ、プレッシャーもあるようですが、やりがいを見出すことができる、そうした医療機関、会社を探すこともポイントになるようです。
管理(マネージメント)であったり、安全対策や感染制御というのは、新型コロナウイルスの問題もあり、医療機関では重要視されています。また、病棟薬剤業務に関しては、がん患者への携わりがテーマになり、中小病院勤務となる薬剤師にとって、転職先にはがん病棟、専門性の高い診療科へ意思表示を示していらっしゃいます。
また、若手(ネクストジェネレーション)の問題、課題も山積みで、先にあげたように、転職や離職に結びつけない働き方改革案がディスカッションされています。また、がん化学療法にも薬剤に詳しい者が携わります。薬学的立場で処方を確認すること、無菌的に薬剤を調合・調製していますが、それだけが仕事ではありません。
用量や用法、副作用に注意が必要な薬剤ばかりを取り扱うため、安全で効果的な療法について、常に勉強会に参加し、努力していらっしゃいます。
薬剤師のあり方も求人数の減少から不安視されています。薬学教育は必須ですが、育てるまでに至らないパターンも少なくありません。医薬品の適正使用のためには医薬品情報を収集する必要もあります。入院、外来患者が安心して薬物療法を受け入れることができるのは、薬剤のスキルを持つ者による力(働きかけ)が大きいのも事実です。
薬の処方は医師であっても、効果や使い方、注意点などの説明は薬剤に詳しい者でなければなりません。薬剤とはいっても、のみ薬もあれば、注射薬、塗り薬までがあり、相互作用をはじめ、状態を把握した上での投与量を確認するのも重要な仕事内容です。
そうした症例には副作用の発現が確認されるケースもあるようです。目薬や貼り薬、さらにジェネリック医薬品も増加していて、薬剤師いわく、医師でさえも聞きなれない薬が増えている話をしています。処方された内容を確認することが重要であることも理解でき、それだけ正確でなければならず、プレッシャーに強い人材が求められています。
最適な薬物療法を提案できる、そうした人材であるため、免許を取得する若者も少なくありません。選考方法は、論文試験や適正検査、面接試験などがありますし、採用も若干名です。もちろん、就職のコツは相談会に参加したり、診療科の見学もあるでしょう。
病院見学も浸透しており、調剤室のみならず、複数の診療科から全体の見学までできる、そうした病院を選ぶようにしましょう。転職を考えるなら、CRA・MR、新薬に関わる経験があるのなら即戦力となれる病院、製薬会社などに絞り込むのもありでしょう。
安定に挑戦、フォロー体制までが揃っていれば、すぐに離職という諦めはなくなるはずです。