人気の職業でもあるのが薬剤師ですが、この仕事に就くためには国家資格に合格する必要があります。この試験は6年間の大学薬学部を卒業するなどの条件がありますが、その難易度や合格率は一体どの程度なのでしょうか。
薬剤師の試験は1年に1度に行われており、例年3月が受験時期となっています。平成17年までは4年制の薬学大学卒業者でも資格がありましたが、平成18年度からは6年制の薬学教育を修了するという条件に変更されています。
大学卒業が必須となる資格ですので、通信教育や独学といった学習方法では受験ができませんので注意が必要です。膨大な学習範囲となりますので、大学に通っていながらもさらに自宅などで学習する事も重要となるでしょう。
試験に合格する事で就職の道が広がり、調剤薬局やドラッグストアなどの業務や、薬剤に関しての指導などに就く事ができるというメリットがあります。
国家試験の合格率で見ると、平成30年の試験では全体で70.58%という数字になっています。ここ数年の合格率でも70%を超える事がほとんどで、この数字だけ見ると高い合格率というイメージがあるかも知れません。
しかし薬科大学側で受験者を厳選しているという理由も関係してきます。国家試験を受ける前に大学側で試験を実施するケースがあり、この試験に通過して初めて試験を受けられるという物です。このために受験生自体のレベルが高くなっていますので、合格率の数字だけで判断するのは注意が必要です。
大学別で合格率を確認した場合に、高い学校では90%以上となるケースも存在しています。これらの事から試験内容の難易度的には、大学での学習をしっかり行っていれば、それほど高い物ではないと言えるでしょう。
ただ受験に至るまでの過程が大変で、幅広い学習を深く学ぶ必要があります。
この国家試験の受験者数を見てみますと、平成21年度以降は10000人を割っていますが、これは4年制から6年制に変更になった事も影響しているでしょう。しかし平成24年に11000人を記録してからは10000人以上を推移しており、平成30年度の受験者数は14000人を超えています。
4年制を対象としていた時期での合格率は新卒者と既卒者が混在していた事もあり、合格率にバラツキもあったのが特徴です。その後6年制が定着すると先述のように70%以上という推移で安定しています。
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