薬剤師が転職活動を開始してから内定をもらうまでに掛かる期間は、人それぞれの年齢やキャリア、能力などに大きく左右されます。一般的に、大学病院や製薬会社などで有意義な経験を積んだ人は、一か月未満で魅力的な条件の職場に採用してもらえる可能性が高くなっています。
専門分野の実務経験が豊富な薬剤師は、転職活動中にほかの求職者よりも採用試験を有利な条件で進めることが可能です。たとえば、大手の製薬会社や、地域に根差した総合病院などでは、多様な医薬品に関する正確な知識を持つ人材が重宝されており、基本給をはじめとした待遇を改善して求職者の受け入れを積極的に行っているところが増えています。
そうした中、専門分野のスキルを仕事上で少しでも発揮したい人は、中途採用者に対する条件が良い職場を選択することが肝心です。なお、内定が出るまでの時間には個人差がありますが、長年にわたる調剤業務の経験を持つ人は、一か月未満で希望通りの条件で採用が決まることもあります。
第二新卒者やブランクが長い薬剤師は、条件が良い職場から内定をもらえるまでに数か月の時間が掛かるケースが珍しくありません。たとえば、大学病院や製薬会社においては、一定の業務経験がなければ中途採用の試験に申し込めないところもあるため、それぞれの職場が求めているスタッフのスキルやキャリアについて早いうちから確認することがおすすめです。
また、実務経験に自信がない人はできるだけ中途採用者に対する研修期間が長めに設定されているところや、多種多様な人材が活躍しているところを勤務先に選ぶことがポイントです。
就活の手間を省いてスピーディーに新しい職場で働きたい人は、仕事探しから面接まで継続してサポートしてくれる人材紹介会社を頼りにすることがおすすめです。個々の求職者への対応が良い人材紹介会社の取り組みについては、医療系の求人情報サイトなどで大々的に特集が組まれることもあるため、積極的に興味がある会社のサービスの良し悪しを確認してみると良いでしょう。
なお、人材紹介会社に初めて相談をする際は、予め質問事項を考えたり、各地の会社に在籍しているコンサルタントの実績に目を向けたりすることが大切です。