この分野の職業の人は一度その資格を取得したとしても、時代は日々変化しているので、何もしていないと時代の流れについていけないで、時代遅れの情報や薬を提供してしまうかもしれません。だから資格取得しても常に最新の情報を仕入れておく必要があります。
薬剤師は国家試験に合格して免許を取得し、薬科大学を卒業したら、その分野での正式な活動が認められることになります。免許を取得すれば更新制度がないので、死ぬまで薬に関わる活動が可能になります。その人たちはドラッグストアなどの薬局、病院、製薬会社など薬に関わる分野で勤務ができます。
しかし時代は日々変化しています。特に近年の薬の発展は目覚ましく、10年や20年前にはあり得なかった画期的な薬が続々と登場してきています。それに伴って薬の処方のやり方、ある病気や症状などに対して適正な薬が昔と今とでは変化したりなどしてきています。
それら時代の変化の情報はどこかの専門分野の組織や人たちから仕入れる必要があります。もし新しい情報をまったく何も仕入れていないと、その有資格者は完全に時代遅れの人になってしまって、ある意味で信頼できない人になってしまいかねません。
そこで完全な時代遅れの人にならないようにするため、研修認定薬剤師制度などがスタートしています。これはスキルアップを目指すための勉強会で、日本国内のいろんなところで随時開催されています。
開催主催者はどこかの薬剤師会であったり、大学だったりなどします。この研修会へ出席するためには有資格者が事前申し込みするのが基本です。参加費は有料の場合と無料の場合があります。開催されるテーマは毎回異なります。
これらの研修会では参加する有資格者のレベルアップを図るために、単位取得制度を導入しているところもあります。これは更新3年ごとに対して30単位を取得することが必要となっています。初めての新規の場合は4年で40単位が必要です。
しかし一気に30単位取得すればいいというわけではなくて、毎年5単位以上など継続性が求められます。必要単位を期限内に取得できるなどすれば認定証が交付されます。ただこの研修会で単位を取得できなくても免許はく奪などの罰則などはありません。
あくまでも研修を受けた人が継続的な新しい情報を仕入れるための活動に参加したことを示すための信頼の証となります。