薬剤師の仕事を転職するときには、それなりの手続きが必要となってきます。最初に自分の意思を再確認することです。それからタイミングを考え、上司に伝えてから退職願を書いたり引継ぎしたり挨拶回りをしたりします。最後に、返却物と回収物をきちんとします。
自分がその職場に感じた魅力や入社当時の気持ちを素直に思い返します。そして、やめたい理由や留まる理由を整理してみます。さらに、今後の方向性であるキャリアプランに思いを馳せます。こうしたことを行って、退職の意思を固めたら、次は話しを上司に切り出すタイミングです。
まずは、職場の直属の上司に口頭で伝えるのがマナーです。折り入ってお話があると切り出し、やめる前向きな理由を言います。スキルアップのためと言うのが無難な方法です。
じっくり話すことで、不安要素がなくなり、環境改善を約束してもらったりすることで考え直すこともできます。タイミングとしては、三ヶ月前が適当です。忙しい時期は避けることも礼儀です。
じっくり話しても、自分の不満や不安が解消しない状況であれば、いよいよ転職の決意が固まるということになります。その後は、退職願を直筆で書きます。形式的な文書ですが、社会人として、またけじめとして必要となります。
中身には、理由として一身上の都合と書くことが一般的です。具体的なことを述べても、職場の人間関係を悪くするだけです。立つ鳥跡を濁さずです。次に仕事や患者さんの引継ぎをします。
文書を整理したり、患者さんの個人的な情報をまとめるなど、この整理の仕事は、今後のスキルアップにもつながります。最後に職場だけではなく得意先等の挨拶回りも忘れずにすることが大切です。
退職時の手続きとして、職場に返却するものは健康保険証・名刺・名札・社員証・白衣・制服等です。また、返却して貰い受けるものは、薬剤師免許証・離職票・年金手帳・源泉徴収票等です。渡し忘れ貰い忘れのないようよく確認することが大切です。
残っている有給休暇を消化してとることも大切です。権利として認められているので、遠慮などはせず行使することがこれからの人のためにもなります。どうしても消化しきれない場合は、安い値段で買い取ってもらえる会社もあります。
社会人として熟考と礼儀やマナーを忘れずに行動することが大切です。